赤ちゃんが溺れた時
赤ちゃんや幼児は、10cmの深さがあればおぼれる可能性があります。お風呂場などの水まわりには、ベビーを近づけないなど対策が必要です。そして決して目を離さない事が重要です。
赤ちゃんがおぼれても、水から引き上げて、すぐに泣くようなら、ほとんど心配ありません。水を飲んでいるようなら吐かせ、体が冷えないように温めて様子をみます。水から引きあげた際にベビーの反応が無いようなら水を吐かせるよりも、まず救急車を呼びましょう。そして、呼吸や脈を確かめます。呼吸が止まっている時は人口呼吸をします。心臓が止まっている時は、心臓マッサージも行います。周囲の人に助けを求め、出来るだけ落ち着いてから行いましょう。
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おぼれた時の対応
- 水から引き上げる。
 - まずは救出します。川や海などの時は、大声で周りに助けを求め、水から引き上げます。
 - 意識があるか確かめる。
 - 赤ちゃんが大声で泣けば一安心です。泣かない時は、名前を呼んだりして反応をみます。
 - 意識がなければ、呼吸や心音を確かめる。
 - 意識がなければ、救急車を呼びます。その間に、必要に応じて心肺蘇生を行います。
 - 水を飲んでいたら吐かせる。
 - 上手く吐かせられない時は、そのままの状態で病院へ行きます。
 - 保温する。
 - 落ち着いたら、乾いた衣服に着替えたり、毛布にくるんだりして、体が冷えないようにします。
 - 経過を観察する。
 - 一瞬もぐったくらいでも、吸い込んだ水が肺に入り、肺炎や肺水腫を起こすこともあります。呼吸が荒くなったり、熱を出した時も受診するようにしましょう。
 
意識が無い時
意識がないときは、心肺蘇生を行います。
- 気道を確保する。
 - 乳児の場合、口の中に異物があれば取り除き、指であごを軽く押し上げる。
 - 幼児の場合、指であごを持ち上げ、片方の手で額を軽く押し下げて、頭を少しそらせる。
 - 呼吸を確認する。
 - 子供の胸かお腹に手をあて、動いているか確認します。分かりにくい時は、鼻や口に手をかざして息があるか確認します。
 - 呼吸がある時、嘔吐していれば吐いたものが気管に流れ込まないよう横向きに寝かせ、救急車の到着を待ちます。
 - 呼吸が無ければ、心臓が動いているか確認する。
 - 耳を子供の胸に当てて、鼓動を聞きます。乳児の場合、上腕部の内側か、股の付け根あたりで脈を確かめます。幼児の場合、のどぼとけの横のあたりで、脈を確かめます。
 - 心臓が動いていれば、人工呼吸を行います。心臓が動いてなければ、心臓マッサージと人工呼吸をします。
 
水の吐かせ方
片膝を立て、ひざの上に子どもの腹を乗せて、子どもの頭を下げた姿勢にします。子どもの背中をたたいて水を吐かせます。
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溺れた時に注意したい症状
- おぼれた時に、このような症状があれば病院にかかりましょう。
 - 意識が無い。
 - 呼吸をしていない。
 - 心臓が止まっている。
 - 顔色が悪かったり、意識がぼーっとしている。
 - 大量の水を飲み、お腹が張っている。
 - 汚い水を飲んだ。
 - おぼれた直後は元気だったが、その後に発熱や咳込み等の症状があらわれた。